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April 24, 2011

「答えが出ないからこそ」

塾をはじめて13年にもなると 卒塾生もそこそこの数になり
いろんな形で連絡をくれたり、立ち寄ってくれたりします。
そんな時の話題は 恋の話であったり、仕事の悩みであったり
進路の話であったりと、その中身も大人の話題に変わっていて
驚くやら喜ぶやら。
ただ、大人の話題や悩みに変わるぶん、答えの出ないことが増えるものです

この春から 私の大学での講義が 住宅をテーマにしたものに
変わりました。
これまでは公共施設や商業施設などの規模の大きいものでしたが
住宅は設計に取り組むすべての基本が必要となるので
教えがいのある演習になります。

ただ教える講義内容が変わろうと 毎年彼らに出している
最初の課題レポートが 「19歳の住宅論(建築論)」
社会経験もなく、学び始めた学生に設計者としての哲学を問うのですから
とまどうのは当然です。

今年の学生で早速 住宅論を書くにあたって「先生 よい住宅とはなんでしょうか?」
というメールが飛び込んできました。
思わず「それを聞いてるんや~!」と突っ込みそうになりましたが

家族 土地 設計者によって よい住宅の定義は変わること
そして 今まだ稚拙でも自分にとって 「よい住まい」は何かを考えることで
この先 社会でその仕事に就いたときの礎になるのです。

答えはひとつではないし、正しいひとつの答えがない事柄で
社会にでると たくさんの ○○論や ○○さんの考え方や当たり前に
振り回されたり、悩んだり、感動したりするもの。

義務教育で習う 学問は解答が用意されていますが、社会にでると
唯一の解答を教えてくれる人も 点数で自分の位置や成長を確かめることも
できません。

おまけに究極のなぜ 生きているのか そして年をとりどこへ行くのかという
答えの出ないテーマとの取組が待っているのです
この震災で被災地以外の人も苦しむのは、答えが出ないし、その意味が見えないから。

塾の生徒に勉強のほうが簡単やでぇというのは答えがあるからです
答えがないからパスするのでなく、答えが無いことへも
思考を向ける努力の必要性を社会に出る前に伝えてあげて
自分の気持ちを鍛える機会をつくってあげたいものですね。

<子WAKA絵プレス 1105号>

中島みゆきさんの言の葉 に

「互い違いに心は揺れる
あてにならぬ 地図を持ち
ただ 立ちすくんでいる 

もう風にならないか
ねえ 風にならないか」

こんな言の葉が・・・。

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